KH 420 G

ミドルフィールドモニターのスタンダードモデル

KH 420 は、スピーカーからリスニングポジションまで1.5～3mの距離に対応するように設計されています。余裕を持ったパワーアンプと正確な指向性コントロールにより、この距離をスムーズに操ることができます。また、様々な音響環境においても、KH 420は微細なニュアンスまで自然でクリアに再現します。繊細さを失うことなく、すべての音の要素を定位させることができます。

KH 420は、クラスABのパワーアンプ（330W、140W x2）を搭載した3ウェイのパワードモニターです。ドライバーは、最適な精度で設計されたMMD™ (Mathematically Modeled Dispersion™) ウェーブガイドでコントロールされています。水平方向はリスニングポジションを柔軟に対応する為に広く、垂直方向の指向性を狭くすることで、机やミキシングコンソールからの反射による悪影響を軽減します。KH 420 の垂直方向は、部屋の天井や床からの不必要な反射を防ぐ為、意図的に狭く設計されています。

最高の作業環境を提供します

KH 420 はミドルフィールド向けに設計されており、プロジェクト、音楽、放送、ポストプロダクションスタジオのレコーディング、ミキシング、マスタリングのメインモニターとして使用することができます。また、マルチチャンネルシステムでは、他のすべてのノイマンスタジオモニターと自由に組み合わせることができます。

バスレフポートは高音圧でも暴れません

3つのパワーアンプを搭載したKH 420は、最大122.4 dBの音圧を実現しています。これにより、周波数特性全体にわたって高精細で自然な表現を実現します。また、26Hzまでの優れた低音レスポンスを実現しています。バスレフ型を使用しているにもかかわらず、低域で暴れた様に聴こえるような共振はなく、過渡応答は常に正確にコントロールされています。

コンピューターモデルを使って設計したキャビネットにはLRIM™素材を採用しており、定在波共振を排除し、特にミッドレンジでの相互変調歪みを抑制しています。

音質に厳しい高音域には、独自に開発した強力な合金製のファブリックドームが歪みのない再生を実現します。布製ドームは、中音域を最高の精度で捉えます。その超軽量素材と強力なネオジウム磁石は、同等のミッドレンジ・ドライバーよりもかなり少ない歪みで、大幅に優れた過渡応答を可能にします。

デジタル入力とディレイオプション

デジタル入力モジュールDIM 1は、デジタルXLR入力、デジタルBNC入力、デジタルBNC出力(192kHz/24ビット)を備え、柔軟なデジタル信号リンクを実現します。DIM 1のディレイ機能（調整範囲0～400ms）により、オーディオ信号を遅延させてリップシンクを確保することができます。また、遅延の分解能が高い（0.1ms）ため、伝搬ディレイを均等化することができます。ディレイは、両方の入力（デジタルとアナログ）に追加することができます。KH 420はDIM 1を後付けすることができます。

KH 750 DSP サブウーファー

その優れた音響特性に加えて、このサブウーファーは、DSPベースではないノイマンモニターを接続して、以下のツールともに相互作用する機能を提供しています:

• Automatic Monitor Alignment – ノイマン MA 1 測定用マイクロフォンを用いたステレオシステムのオートモニターアライメント (Mac/PC対応ソフトウェア)
• Neumann.Control – ガイドまたはマニュアルアライメントによるステレオシステムのセットアップ、操作、ルームコレクションのための無料のiPad®アプリ

ノイマンフィロソフィーからの数百の理由

KH 420はノイマンのモニタースピーカーの哲学に忠実に開発されています。すべての部品、すべての形状、すべての信号、すべての波動は、この哲学の結果です。どんな形や部品も理由なく、そこにあるわけではありません。KH 420には何百もの具体的な理由が組み込まれており、それらはすべて、極めて純粋でニュートラルなサウンドを象徴しています。例えば、エッジ回折を低減するハウジングの曲率などです。また、ウーハーのピストン出力は、最も高い音のピークでも高調波歪みを生じさせません。これらの理由のいくつかは、KH 420では明らかです。その他の理由は、ノイマンが自分たちの中に留めておきたいと考えているものです。世界中の大小のスタジオの音響のプロがこれを証言しています。Neumannのスタジオモニターに対する哲学は、こちらで詳しくご覧いただけます。

(1)
ソフトドーム型トゥイーター

• 最新のモデリング技術により、非線形（高調波、相互変調）歪みを最小化
• 歪みの少ない高音域再生
• 機械的損傷から保護するグリル

(2)
ローテーション可能な楕円型 (MMD™) ウェーブガイド

• より滑らかな軸外レスポンス
• 多様な音響環境に対応

水平方向の広い指向性

• ミキシングコンソール全体の自由な移動

狭小な垂直分散

• ミキシングコンソールからの反射を低減

(3)
2色で調光可能なノイマンロゴ

• 動作状況や広範囲な保護システムの作動を表示します。
• 調光機能により、低照度下での使用やスクリーンの裏側での使用も可能

(4)
ネオジウムマグネットを採用したソフトドーム・ミッドレンジ・ドライバー

• スピーチやボーカルに重要な中音域を再生する専用ドライバーを搭載
• 最新のモデリング技術により、非線形（高調波、相互変調）歪みを最小化
• 歪みの少ない中音域の再生
• 軽量ドームはコーン型に比べ過渡応答が良く、分割振動が少ない
• ハイパワーマグネットによる高調波・混変調歪みの低減

(5)
ダイキャスト・バスケットを搭載したロングスロー・バス・ドライバーを採用

• 分割振動を抑えるダンピングにより、高音域での低歪みを実現
• リニアピストンモータは、高いエクスカーションでも非常に低い高調波歪みを実現
• エアノイズを低減し、ロッキングモードを改善

(6)
パイプレゾナンス・ダンピング機能を備えた為に最適化されたバスレフポート

• 低音のトランジェントレスポンスが速い
• 高出力レベルでの低音圧縮を低減
• パイプオルガンの様な共鳴による音の色付けがありません。
• フラッシュマウント可能

(7)
低共振材料Integral Molding™ (LRIM™)採用とコンピューターモデリングによるキャビネットの設計

• キャビネット内に定在波共振がない
• 中域のインターモジュレーション歪みを低減し、より透明感のあるサウンドを実現
• キャビネット共振の低減

(8)
4ポジションのアコースティック・コントロール

• 多様な音響環境での制御性を向上
• モバイルアプリケーションでの素早いスピーカー設定が可能

(9)
パラメトリックイコライザー

• 多様な音響環境での制御性を向上
• 必要なければバイパス可能
• 3つの周波数レンジにより、イコライジングを非常に細かくコントロール可能

(10)
ワイドレンジの入力ゲインと出力レベルコントロール

• 信号源とのインターフェースが容易

(11)
ディスプレイ調光

• 照明レベルが低い状態や、画面の後ろで使用する場合

(12)
XLR電子バランスアナログ入力（グランドリフト付)

• 業務用機器への標準的なインターフェース
• 電気的にノイズの多い環境でのノイズを低減し、グランドループを克服

(13)
ユニバーサル・デュアル・スイッチング電源（100～240V）

• 1つのモデルで、どの国でも動作します。
• デュアルサプライにより過渡応答性が向上

(14)
豊富な取り付け金具のラインナップ

• より多様な場所での柔軟性を高め、旧製品との下位互換性を実現
• 導入のためのシンプル、且つ高度な計画が可能。

(15)
Accelerated Heat Tunneling™ (AHT™) ヒートシンクを内蔵した、ゆとりある寸法のエレクトロニクスパネル

• 放熱性が向上し、電子機器の信頼性が向上しました。

設置の柔軟性

• 設置のしやすさ、配線の少なさ、使い勝手の良さを追求した、遠隔操作可能な電子機器（REK 4）。

(16)
大きなヘッドルームとオーバーヒート・リミッティングを備えたパワフルなアンプ

• トランジェントレスポンスの向上
• 信頼性と安全性の確保

ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーター用に分離された速効性のあるサーモ・リミッターがボイスコイルとパワーアンプを保護

• ウーファーソフトクリップとエクスカーションリミッター
• システムの信頼性を高める
• システムから最大限の性能を引き出すことができます。

その他の機能

最終テストでの個々の手のアライメントによる生産の安定性

• どのKH 420も、他のKH 420と「ペアマッチング」されます。

オプションの堅牢なメタルグリル

• 必要に応じて、ドライバーを保護するために使用できます。